【男性育休 2023】男性の育休期間の平均は?最長どれくらい取得できる?について解説!

育休

2022年に育児・介護休業法の改正が行われ「男性育休」に注目が集まっています。
「子どもが生まれるので育休取得を考えているが…」「部下が育休をとりたいといっているのだが…」

  • 男性育休とは?女性との違いは?
  • 男性はどの程度の期間育休をとっているのだろう?
  • 最長どの程度の期間育休を取ることができるのだろう?

と疑問を持つ方が多いのではないでしょうか?
この記事を読むことで以下の3点が確実にが分かるようになるので最後まで読んでください。

  • 育休における男女の違い
  • 男性の育休取得期間の平均
  • 男性育休の最長取得期間

男性育休とは?女性との違いは?

「男性育休」とは育児・介護休業法で定められた休業制度のことで、子が1歳に達するまで取得することが可能です。(これは女性と変わりありません)似た用語に「育児休暇」というものがありますが、育児休暇は「企業が定める制度によるもの」です。法によって定められているか、各企業によって定められているかの違いです。男性が育児休業の取得を申し出た場合でも、基本的に企業側は申し出を断ることはできません。

女性の育児休業との違いですが、
①女性は産前・産後休業を経て育児休業に入る
②男性は産前・産後休業を経ずに育児休業を取得する
という程度でほとんど違いはなく、取得の手続きに違いがある程度です。
育休の延長については後に解説します。

男性の育休期間の平均

世の男性はどのくらいの期間、育児休業を取得しているのでしょうか?
令和2年度(R2.4.1~R3.3.31)の1年間に育児休業を終了し復職した男性がどれくらいの期間
育休を取得したかをグラフにしてみました。
厚生労働省HP「男女の育児休業取得の状況」を参照)

第1位:「5日~2週間未満」 26.5%
第2位:「5日未満」 25.0%
第3位:「1か月~3か月未満」 24.5%
第4位:「2週間~1か月」 13.2%
第5位:「3か月~6か月」 5.1%  以下省略

2週間未満が5割を超えているのが現状です。 
取得期間については夫婦で十分に話し合う必要があるでしょう。
産後6週~8週間は「産褥期」といわれ母親は十分な休息が必要な期間になります。
経済面で心配なことが多いかと思いますが、育休中は社会保険料が免除されるので
働いているときの8割程度の手取り収入が期待できます。

男性育休も「1年間」取得可能!

男性も「原則として子が1歳になるまで」の1年間取得可能です。
延長すれば条件次第で最大2年間、育休の取得が可能です。

延長可能な条件は
①子どもが保育園に入れない
②1歳または1歳6か月以降に子どもを養育する予定であった方が、養育できない状況になった
③「パパ・ママ育休プラス」を使う
の3つパターンあります。

① 子どもが保育園に入れない場合

子どもが1歳になった段階で保育園に入れない場合:1歳6か月まで延長が可能です。
さらに子どもが1歳6か月になった段階で保育園に入れない場合:2歳まで延長が可能です。

②子どもを養育する予定であった方が養育できない状況になった場合

養育予定であった方が以下のような状況になり、養育できない状況になった場合も
育児休業の延長が可能となります。
・死亡、病気により養育が困難になった場合
・離婚により配偶者と子どもが別居することになった場合
・養育を予定していた配偶者が産前産後休業等を取得した場合

③「パパ・ママ育休プラス」を使う場合

「パパ・ママ育休プラス」を使用した場合の延長について解説します。
簡潔に説明すると、
・父母ともに育児休業を取得する場合、子が1歳2ヶ月に達するまで休業の延長が可能
・父母ともに休業可能な期間は1年間

パパ・ママ育休プラスを使用する場合は、
取得する育休期間の合計が1年間以内なので注意が必要です。
父親が育児休業パパ・ママ育休プラスを含み育児休業を取得した1例を紹介します。

厚生労働省「育児休業給付の内容と支給申請手続」より引用


例①:父は2/4から育児休業を開始します。
   本来12/8(子が1歳に達する日)で育児休業は終了ですが、パパ・ママ育休プラスを使用すると
   2/3(2/4からの1年間)まで延長が可能となります。
   ※子が1歳に達する日=誕生日の前日を指します。
例②:父は8/2から育児休業を開始します。パパママ育休プラスは2/8(子が1歳に2か月に達する日)まで 
   取得可能で、2/7(子が1歳2か月に達する日の前日)まで延長している状態です。

注意点は
・父母ともに1人あたりの育休取得可能最大日数(1年間)は変わらない
・父が育児休業給付金を受給できる期間は最大1年間
・母は出産日+産後休業+育児休業の期間合計が1年間
の3点です。

子どもが1歳になるけど、もう少し成長を見届けたい…
などの理由の場合もパパ・ママ育休プラスを使うことができます。

まとめ

  • 男性育休と女性育休はほとんど変わらない
  • 男性の育休取得期間は2週間未満が約5割を占める
  • 男性育休の期間は「原則子が1歳になるまで」
  • 保育園に入れないなどの理由がある場合は1歳6か月、2歳まで延長可能
  • パパ・ママ育休プラスを使用すれば1歳2カ月まで延長可能

上記の5点が今回の記事のまとめになります。

タイトルとURLをコピーしました